ポイントカードの嘘

「ポイント還元で実質〜円」と言うのは半分本当で半分は嘘と言うお話。


同一商品Xを

  • 店舗A.25万円にポイント20%で実質20万円
  • 店舗B.30万円にポイント35%で実質19万5千円

で買う場合「本当に」安いのはどちらか


次に買う商品Yが

  • A.10万円にポイント20%で実質8万円
  • B.12万円にポイント35%で実質7万8千円

だった場合を含めると、


A.では総額として
30万支払ってポイント6千円を得る
(実質29万4000円)

B.では総額として31.5万支払ってポイント5250円を得る
(実質30万9750円)

商品Xを買った時にはお得感があったのに、
結果としては1万3000円も店舗Aで買うより損をしている。


実際には

  • 現金支出がAより多い
  • ポイント還元額を含めてもAより高い
  • ポイントカードは対象店舗でしか使えないため流動性が低い

と、全ての条件においてBは損をしている事になる。但しBが必ずしも損をするとは限らない。


具体的にはポイント還元を含めて大幅にAよりも価格が低い場合が簡単な例だが、その他にも同一店舗Bで「ポイントカードで買う商品」のポイント還元が低い場合。


ポイントカードを現金と同様に使えるのに損をしているのは、次の買い物に使う時に対象商品のポイントが付かない事によるものなので、次の買い物を元々ポイントが低く価格が安い商品にする事でB店舗がお得になる事はある。


纏める

  • わずかに高い程度ならポイントが多くて安いよりもポイントが少ないが現金払いを抑えられる方で買う。
  • ポイント還元率の高い商品を買った事によってポイントが沢山たまっている場合は、そのポイントで買う商品はポイント還元率が低いが金払いを抑えられる商品を買う。
  • ポイントカードで買ってしまった場合のために、その店に自分が欲しい物で、現金が安く、ポイント還元が低い物が豊富にあるかも調べておくべき。
  • 実際のお得度は買い物の順番によっても変わってくるため一概に言えないが、同じポイントで買い続けるならポイント(α割還元)の現金としての割引率は α(1-α)%として捉えると良い。 例:3割引→ 0.3(1-0.3)=0.21 実際には21%引き